こんにちは、ともすけです。
あまり期待されていない?Googleの完全ワイヤレスイヤホン、Pixel Budsを買ってみました。発売日は2020/08/20でしたが、その翌日に通院のため外出したついでに近くの量販店で購入しました。Googleの商品説明はこちらにあります。
※ 購入当初、どちらかというとややイマイチに思えていたPixel Budsですが、使用感をいろいろ確認しているうちに、自分の上位ベスト3に入ってきて驚いています。腱鞘炎のため記事の完成が遅れましたが、検証時間が増えました。ありがとう、腱鞘炎
なお、僕の耳は細かな音の判断が苦手ですので、細かい音質については書いていません。ご了承ください。また、ファームウェアバージョンは550です。Pixel3 XLとの組み合わせで確認しています。
目次
購入のポイント
Googleのスマホ、Pixel3 XLを持っているのですが、このカメラに驚かされました。1つのレンズで、下手な2レンズ構成スマホより自然なボケ具合の写真を記録する…そんなGoogleの技術力で、また何かやってくれるのではないかと期待しました。
1.完全ワイヤレス+電池の持ち
最近、多くの機種が出てくるようになってきましたね。ワイヤード(コードが付いているもの)もいい点はありますが、完全にコードがないというのはやはり快適です。電池の持ち時間は、以下に公式から引用しました。
イヤフォン:最長使用時間は音楽再生時5時間、通話時2.5時間
ワイヤレス充電ケース付きイヤフォン:最長使用時間は音楽再生時24時間、通話時12時間
ワイヤレス充電ケースにイヤフォンを入れて10分間充電するだけで最長2時間の音楽再生または最長1時間の通話が可能
https://store.google.com/jp/product/pixel_buds_specs
ちょいちょいケースで充電していれば24時間音楽を聞けると言うことです。わりとバッテリーが持つ方だと思います。
2.アダプティブサウンド
アダプティブサウンドとは、周辺の音量を認識して音量を自動で微調整する機能です。
某社が汎用的なノイズキャンセリング処理付きSoCを販売しだして(※1)(こちらの記事などが参考になるかと思います)、多くのメーカーからノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホンが出るようになりました。それなのに、何故かノイズキャンセリング機能のないイヤホンを出してきたGoogle。
果たして、アダプティブサウンドはノイズキャンセリング機能の代わりとなるのでしょうか?
※1:特定の処理を1つの半導体の中に入れ込んだもので、メーカーはこのSoCを購入してカスタマイズし、自社製品に組み込むことで、比較的容易に特定の機能(今回だとノイズキャンセリング)を入れることができます
使ってみてよかったところ
1.簡単に音量調整できる
Pixel Budsは、タッチセンサーを後方から前方へのスワイプで音量↑、前方から後方へのスワイプで音量↓できます。ぼくはApple watchを持っているので、AirPods系を使うときはApple watchで音量調整することが多く、それほど不便を感じていませんでした。ですが、イヤホンをスワイプするだけで音量調整できるのは思った以上に便利でした。
2.音質はわりと好み
特に奇をてらうようなこともなく、わりと標準的なバランスで聴かせてくれます。
ファーストインプレッションは「なんか音質悪い」でした。購入当日、お気に入りのサザンオールスターズの楽曲をAmazon Music Unlimitedなどでシャッフル再生しながら外を歩いていました。そのときは、中域を持ち上げたような音に感じられ、またちょっとざらついたような音に感じられました。
ところが、ちょくちょく聴いているうちに違和感がなくなってきました。バランスを持ち直したというか、耳へのフィット具合の問題かもしれません。
さらに、もうしばらく聞いていると、心地よく聞こえるようになりました。使用時間10時間程度なので、エージング(※2)効果ではないと思います。
※2 エージングとは、簡単に言ってしまえば「イヤホンの慣らし運転」。使用されている部材、接着剤などが、その人がよく聞く音の振動にフィットしてくるイメージです。
3.歩くときの振動がほとんど響かない
このイヤホン、カナル型イヤホンとしては驚くほど歩くときの振動が伝わらないんですよ。
カバンにPixel BudsとAirPods、AirPods Proを入れて、radikoを聴きながら散歩しました。Pixel Budsでしばらく心地よく聴いてから、なんとなくAirPods Proに切り替えたんですね。そうしたら…
あれ?AirPods Proってこんなに歩くときの振動を拾っていたのね
となりました。AirPods Proは、歩くときの振動を拾いづらい点では優秀だと思っていましたが、Pixel Budsはその上をいきました。すばらしい。なおAirPods Proは、ノイズキャンセリングオン、ノイズキャンセリングオフ、外音取り込みモードのいずれも同様です。
また、AirPods(ノイズキャンセリング機能のない方)は、カナル型ではないのでもちろん歩くときの振動が気になりません。Pixel Budsはこれに近い快適さでした。
4.Googleアシスタントの呼び出しが快適
周りがそれほどうるさくなければ、ふつうの声の大きさで「OK, Google」と呼ぶとサクッと反応してくれます。また、応答音声のボリュームも適度なので使いやすいです。
タッチセンサーを触りながら話しかける場合も反応がいいです。触りはじめて0.5秒くらいから「今日の天気は?」とか聞いても応答します。AirPods系は、このへんだいぶもっさりしているので使う気になりませんが、Pixel Budsはこのへん優秀です。
いまいちなところ
1.混信に弱い?
我が家は、多くの2.4GHz電波(集合住宅なので、自宅および隣室などのWi-Fi、あとゲーム機などのBluetooth)が飛び交っています。こんな中で、AirPodsなどは音が途切れたことないのですが、Pixel Budsは何故か30cmくらいの距離(寝転んで聞いていた)で1分くらい毎に「一瞬切れて復活」を繰り返しました。もうすこし離れていたり、外出時にはそれなりに安定して動作しています。
混雑した通勤電車の中(いまはそんなに混雑しない?)とかどうでしょうね。試せていませんが、弱そうです。蛇足ですが、銘記と言われているソニーのWF-1000XM3(公式サイトはこちら)なんかは、JR川崎駅などで顕著にひどい切れようでした…。
2.容易にフィットしない
Pixel Budsは僕の場合、AirPodsのようにサクッと耳に入りません。耳の穴に添えた後、ねじりながら入れていくのですが、ここだ!というポイントをまだ見つけられていません。イヤーピースのサイズは安定したのですけどね。
あと、昨日2時間くらいつけ続けていたところ、なんか片側が駅のアナウンスの音量そのまま耳に入るようになり、あれ?疲れているのかな?と思ったら、イヤホンが抜けてきて外れる手前になっていました。
そのようなわけで、まだベストポジションを探っているところです。
そのほか
アダプティブサウンド
この機能は、現時点ではあまり良好に動作していません。歩いているとき、車が単発で走り抜けるケースでは、走り去る途中から音量が上がり、数秒後に音量が元に戻ります。ズレた感じがちょっとイマイチです。
電車や交通量の多いところ、電車内などではわりと良好に動作しています。それでも、やはりノイズキャンセリング機能の代わりにはちょっと不足かな?
通信距離は標準的
Bluetoothの通信距離は、一般に10mとなっています。そこで、保有するAirPods Proと比較してみました。AirPods Proの場合、家の対角線上の端にスマホを置いて、反対側まで音楽を聴きながら歩いて行くと、部屋の隅に到達する前に音が途切れ始めます。他社のもPixel Budsも似たような感じでした。なお、上記距離は直線にすると7mくらいになりますが、間に多少壁などが入るため、妥当な性能だと思います。
イヤーピースは交換できる?
一般的な他社製イヤーピースが使えるのか試してみました。
finalのイヤーピースをつけてみたところ使えました。ただ、Pixel Budsはわりと耳の奥に入れる関係か、finalのだと圧迫感を感じてしまい使うのをやめました。やわらかい素材のものだと相性がいいかもしれません。
まとめ
ノイズキャンセリング機能がない代わりに、アダプティブサウンドという音量自動調整機能を付けてきたGoogleの完全ワイヤレスイヤホンPixel Buds。この機能はまだ未完成で快適ではありませんが、一方で散歩のお供にはとても心地よく聴かせてくれます。それは、やはり歩くときの振動がほとんど気にならないところが大きいように思えます。
Googleはイヤホン設定画面から「意見・要望」を投稿できるようにしています。今後のアップデートでより良いものになる可能性を秘めていますので、素敵なアップデートがあれば本記事に追記したいと思います。
それではまた。