ヘッダー画像を春にしました
追記あり【Inter BEE 2022】ミューシグナルのミュートラックスを体験してきた(OVO,LOGの話もあるよ)

追記あり【Inter BEE 2022】ミューシグナルのミュートラックスを体験してきた(OVO,LOGの話もあるよ)

2022年11月17日

こんにちは、コンテンツクリエイターのともすけです。

11/16-18の3日間、幕張メッセにて開催されているInter BEE 2022に行ってきました。Inter BEEについてはこちら↓。

Inter BEEは歴史と実績に裏づけされた、日本随一の音と映像と通信のプロフェッショナル展として、コンテンツビジネスにかかわる最新のイノベーションが国内外から一堂に会する国際展示会です。

https://www.inter-bee.com/ja/forexhibitors/overview/

筆者、じつはInter BEEへの参加は初めてで、今回行くきっかけとなった記事がこちらです。

前回の記事で、フルデジタルUSBスピーカー“OVO”を継ぐ新製品「LOG」がクラウドファンディングを開始したことを紹介するとともに、なぜこのLOGが“地球最後の…
av.watch.impress.co.jp

筆者はクラウドファンディングにて応援購入した「OVO」がわりと好きでした。残念ながらその会社(JDSound)は倒産してしまいましたが、中の人たち?で新しい会社「ミューシグナル」を立ち上げたようです。

そこが参考出展していた「ミュートラックス」という面白そうなガジェットを体験してきましたので、そこで聞いてきたことの中から公開して良いモノについては合わせて紹介したいと思います。

ミュートラックスとは(概要)

こちらに足を運ばれる方なら言うまでもないかもですが、一応ざっと書いておこうと思います。

  • ホストとレシーバーから構成される(個々に電源が必要)
  • ホストは音を受け取り、5GHzのWi-Fiに音を載せてレシーバーへ転送
  • レシーバーは受け取った音をスピーカーへ出力
  • レシーバーを追加することで、多チャンネル構成できる(1レシーバーあたりL,R出力を1ペア保持、あとUSBオーディオ出力も。排他仕様と思われる)

細かい話をいろいろと(既知のことが混ざっているかも)

  • レシーバーは個別に音量調整、音質調整、遅延調整可能。
  • クラウドファンディングに出す頃は、おそらく多チャンネル再生は間に合わない(複数レシーバー対応が後日FWアップデートで対応ということらしい)
  • ホストにはUSB入力だけでなくアナログ入力もある
  • レシーバはUSBオーディオ用のUSB出力端子とパッシブスピーカー出力をもつ
  • 再生デモを聴いた
    • スピーカーの配置は正面方向に5箇所(壁面スピーカーみたいになっていた)、リスナーの近くにLOGが二台、リスナーの後方下にもスピーカーが左右1つずつ
    • 環境音の再生ではいい感じに包まれる体験ができた
    • マルチチャンネル再生ではボーカルを1つのスピーカーに割り振っていて、当たり前だけど定位がしっかりしていて心地よく聴けた
  • OVOは特殊なICを使っていたため「在庫限り」となってしまったが、ミュートラックスは汎用ICで組んでいるのでOVOのように「もう作れません」と言うことは起きないように設計している(と言うような説明だったかと)
ミューシグナルのブース図(概要)
▲図を書いてみました。写真を撮っていないのでうろ覚えで書いています…。

(追記)音の良さとか遅延とかについて

音は良かったです、というかそもそもミューシグナルは無劣化転送なので、ホスト(USB入力)に入れた音がそのまま圧縮されることなくレシーバーへ転送されます。

また遅延についてですが、マルチチャンネル再生にて環境音が流されるデモを聴いても何も違和感ありませんでした。まあ、レシーバー毎に遅延調整ができるので、おうちなどに設置して「ん?ちょっとズレてるかな?」と思えば調整可能、ということだと思います。どの程度、遅延調整可能なのかは聞くのを忘れてました…。

tomosuke
tomosuke

記事を起こしたあとで、「あ、読者さんはこういうのも聞きたいんじゃないだろうか」と思ったので追記してみました。

おまけ(LOG)

▲現在、絶賛支援者募集中

エンクロージャー(スピーカーを包む部位)は木製なわけですが、画像ではおそらく伝わらない「ハンパない加工精度」「美しいフォルム」が凄くて思わず買いたくなりました。

何だろう、置いてあるだけで存在感がありました。あのたたずまいで「台数限定」となると、個人経営のカフェとかに置いておきたくなる一品かな?と思いました(ステマではありません)。

可能ならぜひ実物をご覧ください。

おまけ(OVO)

OVOの細かい設定をWebブラウザで行うWebアプリ、JDSound社が倒産したことで「使えなくなっていた」のですがミューシグナル社のWebサービスでサポートされるようになりました。

JDSound社の製品「OVO」について、一部のサポートをミューシグナルで承ります。
www.musignal.co.jp
▲直リンクはしていませんので、このサイトの一番下のOVOのところをクリックしてください

一応OVOは、前にオフィシャルが配布したCGIコードを使って「ローカルPC」上でイコライザーの調整ができるようになっていますけれど、皆がみな、それを使えるわけではないのでミューシグナル社の対応はありがたいですね。

筆者はエンジニアなので、ローカルに上記した環境は構築済みです。

まとめ

応対してくれた方は「これを使ってタンスの奥に眠ってしまっているコンポのスピーカーを再生させたい」とおっしゃっていました。

今でも一応、

  • Bluetoothレシーバー
  •   ↓
  • パッシブスピーカー出力を持つアンプ
  •   ↓
  • パッシブスピーカー

のように構成可能ですが、ミュートラックスはWi-Fiを使うことでスピーカーをBluetoothより離して使うことができます。ニンテンドースイッチやPS4,PS5にはUSBオーディオ機能がありますので、

  • ゲーム機
  •   ↓
  • ミュートラックスのホスト
  •   ↓
  • ミュートラックスのレシーバー
  •   ↓
  • パッシブスピーカー

というつなぎ方で「いつもと違う定位でゲームをプレイ」できる遊びができそうです。またPCだけでなくiPhoneやAndroidスマホもUSBオーディオを使えるので、ホスト用の外部電源は必要(聞いてないけどUSB給電では電力足りないはず)ですがいろんなオーディオソースで遊べる、そんな個性のあるシステムがミュートラックスだと理解しました。

もう少ししたらクラウドファンディングに出てくるそうなので、気になる方はお楽しみに。

それではまた