ーこの記事は、nasneの「メディアサーバー設定」で「クライアント登録」を手動に設定している方を主な対象としています。
ー2021/06/24:アイキャッチ画像をわかりやすいものに変更しました。
こんにちは、コンテンツクリエイターのともすけです。
nasneいいですよね。ぼくもずっと愛用してきました(今も使ってますよ?)。ところが、9月のiOS14, iPadOS14更新によって、気がついたらiPhone、iPadからnasneにアクセスできなくなって焦りました…。
nasneはソニーのメンテナンスが終了し、アプリのアップデートも期待できない…うちのnasneは終わったかな?と思いましたが、設定で使えるようになることがわかりましたので共有したいと思います。
注:nasneはBUFFALOが引き継ぐことになりました。ただ、ファームウェアやアプリのメンテナンスがどうなるのかは明言されていませんので、注意が必要です。
なお、記事の後ろの方に無駄なぼやきも書いています。興味ある方は一緒にご覧ください。
追記(2021/06/24):筆者宅のnasne周りの環境について記事を書きました。よろしければアクセスしてみてください。
クライアント登録を手動にしていると何がある?
ネットワークを使用するすべての機器には「macアドレス」という長い数値列が16進数で設定されています。昔は固定値だったのですが、何やらいろんな理由からランダムにできるようになってきたようです。これが、iOS14, iPadOS14やAndroid11で利用できるようになりました(もしかしたらそれ以前から使えたかもしれませんが、ぼくが認識したのがこのバージョンということになります)。
ランダムだと何が問題かというと、「特定の通信機器をmacアドレスで識別する」仕組みが破綻することです。nasneもこの仕組みを取り入れているため、ランダムだと「以前は使えたのに使えなくなった」ということが起きてしまいます。
設定変更方法
まず、iPhoneの「設定」アプリを起動し、「Wi-Fi」をタッチします。
次に、接続されているWi-Fiの右の「i」をタッチします。
次に、矢印のところ。プライベートアドレスが有効になっていると思いますので、無効にします。
これだけです。設定変更後、iPhoneの再起動をすることなくnasneにアクセスできるはずですので、試してみてください。iPhone11とiPad mini5で問題にぶつかり、そして上記で解決したことを確認しています。
なお、この設定はWi-FiのSSID毎に設定します。外のフリーWi-Fiなどでは、macアドレスはランダムのままで良いと思います。macアドレスでアクセス制御しているところだけランダムにしないのが、ぼくからの推奨となります。
ぼやき:Appleの仕掛けた罠
macアドレスを「ランダムにできる」のはいいとして、問題はこの設定が初期状態で有効であると言うことです。これまでiPhoneやiPadを使っていた人たちが、OSを新しくしたら「ユーザーに通知することなく」macアドレスがランダムになるようです。
アプリ開発者の一人として、このやり方はかなりあり得ません。お気に入りのアプリが、アップデートしたら「あれ?使えなくなった」は嫌ですよね。この辺はやり方があまり美しくないため、Appleに改善してもらいたいところです。
おまけ:Android11だとどうなの?
Android端末って、メーカーがカスタムするから「設定画面の見た目が違う」という面倒な問題が起きがちです。以下のスクショは、GoogleスマホのPixel3 XLです。
「設定」アプリを起動して、矢印のところをタッチします。
Wi-Fi(矢印)をタッチします。
接続されているWi-Fiの右側の歯車ボタンをタッチします。
詳細設定をタッチします。
プライバシーのところ、ランダムMACと書かれていたらタッチして、デバイスのMACに切り替えます。
以上です。参考になれば幸いです。