【うまくできました?】finalのフラグシップTWS、ZE8000のマルチポイント対応アップデートについて

【うまくできました?】finalのフラグシップTWS、ZE8000のマルチポイント対応アップデートについて

こんにちは、コンテンツクリエイターのともすけです。

今年(2023年)の7月くらいに、最近使ってなかったソニーカメラのEマウント用レンズを数本売ることで、気になっていたZE8000を手にすることが出来ました。

tomosuke
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なんかフラグシップなのに、もうMark2が出るという公式のアナウンスがありましたが、見なかったことにします

そんなZE8000ですが、10月20日にマルチポイントに対応したファームウェアとアプリをリリースするとのことで、さっそくやってみたところ…???この記事を書くきっかけとなりました。

面白いくらい落ちるアプリ

筆者は次のような手順でファームウェアアップデートとアプリアップデートをしました。

  • マルチポイント対応「前」のアプリで、イヤホンのファームウェアをアップデート
  • アップデート完了を確認後、アプリを手動更新した

この手順がいいのか悪いのかわかりませんが、結果的には最悪の結果となりました。筆者はiPhone15 ProとPixel6 ProでZE8000を動かしていましたが、

  • iPhone版アプリは起動するものの、追加されたマルチポイントの設定をいじろうとすると「おかしくなる」。iOS17.0.3
  • Android版アプリは「起動せず落ちる」Android14

特に変なことをした記憶はなく、

tomosuke
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X(Twitter)の人たちはどうしているかなぁ

と思って検索かけたところ、Android端末を使っている方もうまく動かなくなって困っているようでした。当初、finalに問題点を挙げて対応してもらおうと思ったものの、その前にふと思うところがあり自前対策を試してみました。

筆者環境でマルチポイントが正常稼働したときの流れ

一般的にファームウェアやアプリのリリース担当は、シンプルな環境でアプリとイヤホンを組み合わせて検証すると思います。となると、きっとfinalに聞いてもとりあえずは「初期化してみてほしい」と言われるなと考えて以下を実施しました。

ただし、初期化が意外と「final公式YouTubeチャンネルに上がっている動画のようにいかなかった」こともあり、細かい話を共有することにしました。

さて、ZE8000は初期化するとそのまま「ペアリングモード」に入ります。しかし手持ちのスマホには既にZE8000のBluetooth設定が入っていることもあり、以下の手順を踏みました。


(1)ZE8000の接続設定をしていたスマホから、ZE8000のBluetooth設定を削除(画像参照)


(2)該当スマホからアプリ「final connect」を削除して再インストール

(3)ZE8000を初期化

▲final公式によるリセット(初期化)方法

筆者はこの手順にある「右上のボタンを7秒押し」後、左右のイヤホンが同時に紫の点滅しなかったんですよ。右だけ点滅とか。それで蓋をして数秒待ってまた開き、7秒押し…失敗。これを数回繰り返してようやく左右のイヤホンが同時に紫の点滅となって初期化できました。

tomosuke
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気持ち長めに押し続ければ良かったのかもしれない


(4)Pixel6 Proとペアリングして、それからアプリを起動(正常起動)。マルチポイントの設定を触っても問題なし(下記画像の左端

(5)Pixel6 Pro側のアプリから「新しいデバイスと接続」をタッチ(下記画像の右端)してペアリングモードへ移行させ、iPhoneのBluetooth設定からZE8000を選んでペアリング。それからアプリを起動させ、マルチポイントの設定を触っても問題ないことを確認

正常に動作すると、こんな感じに設定を進めていくことになります。

なお、他機種のマルチポイントはほぼ使ったことがないので比較できませんが、ZE8000のマルチポイントは音を鳴らしている側の音声を止めてから、もう1つの方で音を鳴らすとそっちの音が鳴る仕様のようです。

finalのどこかの説明か記事の中で「音を鳴らしていない側で電話が鳴ったらそちらに繋がる」という、いわゆる「割り込み処理」がされるようですが試せていません。Spotifyなどの音楽アプリは割り込めなかったので、おそらく電話系は優先処理されると思われます。

まとめ

今回の問題(イヤホンを初期化しないと新機能がうまく設定できない)は、他に何名かがX(Twitter)に上手くいかなかった旨を投稿していたので、一定数の方が被弾したと思われます。

もし「アプリを最新版」にしてから「ファームウェアアップデート」するという仕様上の手順(制限)があったなら、その辺のことが分かるようにfinalが発信してくれてもいいんじゃないかと思ったり、おそらく中にクアルコムのチップを使って制御しているため、クアルコムのチップをうまく制御できてないのだろうか?などと勘ぐりたくなります。

tomosuke
tomosuke

aptX Adaptive対応という時点で、クアルコムのチップを使っていることがわかります

こう考えてしまうのは技術屋のサガというものですが…それはさておき、マルチポイントは便利ですね。筆者はZE8000の音が結構気に入っており、寝る前の音楽(音を楽しむ)時間に最近はZE8000をよく使います。

ただスマホ2台持ち(Androidは一応開発用)のため、以前までは「あ、こっちのスマホでZE8000を繋ぐにはアレをやってコレを…」という面倒ごとが起きていました。でも今は、ZE8000のマルチポイントの使い方に沿って使っていれば今のところ安定して接続先が切り替わっています。

皆さんも正常にアップデートできて、この利便性が感じられるようになれば嬉しいです。

それではまた