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OCNモバイルONEからの卒業 – 筆者の体験と今後の視点

OCNモバイルONEからの卒業 – 筆者の体験と今後の視点

こんにちは、コンテンツクリエイターのともすけです。

筆者は長い間、NTT系列の格安SIMサービスである「OCNモバイルONE(以降OCN)」を使っていましたが、先日一念発起してソニー系列のnuroモバイルにMNPしました。

注)OCNモバイルONEは既にNTTドコモに吸収されています

この記事では、使い慣れたサービスをやめて他社へ移転した理由をお伝えします。「OCNからどこへ移ったらいいかなぁ」など迷っている方に読んでもらえると嬉しいです。また記事の内容が良かったらX(Twitter)などで共有してもらえると嬉しいです。

キーワード:ミュージックカウントフリー、電話代、大手3社を選べる

OCNとの出会い

6年前(2017年頃)は、まだまだケータイの通信費が高止まりしていて、MVNOサービスは今ほど参加社が少なく品質にもばらつきがありました。筆者はサブスマホで楽天のMVNOサービス(名前を忘れました)や他数社を試し、常に速度が出なくて困惑していました。

そんなとき、OCNのモバイル通信サービスと出会いました。当時OCNはインターネットサービスはあまり好評ではなく、お試しのつもりで使ってみました。すると予想外に使えるサービス(とは言っても大手ほど速くはないけど筆者には十分)だったため、そのまま2023年まで使い続けていました。

それまではソフトバンクと契約していて、二段階制の通信契約で「必死に最低額(千円くらい)」に収めようと頑張っていました。OCNにすると1500円くらいになったのですが、ちょっと支払いが増えても「外で必死にパケットを使わない生活」から「安い定額で外でもほどほどに通信しても良い」状態になって幸せな気分になったのを覚えています。

途中からバースト転送やミュージックカウントフリーが追加され、もうこのままずーっと使い続けるものだと思っていました。

OCNの魅力(過去形)

筆者が気に入っていたのは

  • ミュージックカウントフリー
  • 手動で高速、低速を切り替え
  • 低速時のバースト転送
  • アプリの出来

でした。ミュージックカウントフリーはSpotifyなど、指定された音楽サービスであれば利用時に「パケットを消費しない」ものでした。おかげで外出時はパケットのことを気にせず音楽を聴いていました。

「手動で高速、低速を切り替え」はMVNOサービスの基本

tomosuke
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MVNOサービスでは基本的に付いてくる仕様という意味

でしたが、あの頃はまだサラリーマンをしており、3GB契約で一ヶ月過ごすために通勤時「低速にしてTwitterやradiko」などを使って片道1時間くらいの電車内をやり過ごしていました。低速時は通信の初段階でバースト転送(最初の数パケットか数秒か忘れましたが、高速通信する)が行われ、Tweetくらいならサクサク動作するものでした。

また、アプリのUIが素晴らしいものでした。当時家族はIIJmioを使っており、見比べると雲泥の差。IIJmioも昨年頃から出している新しい管理アプリは見栄えが良くなりましたが、それまではエンジニア向け(?)な最低限のUIだったんです。OCNはその点だいぶ見やすいものでした。それも親会社に取り込まれて段々と悪くなっていき…(悲)。

OCNから離れた理由

一番の理由は「パケ詰まり」。たまたま平日の帰宅ラッシュ時間帯に新宿にいて、帰宅時の電車の時間などを「ヤフー乗り換え案内」アプリ

▲筆者のスマホの画面です

で調べたときのこと。このアプリは混雑時間帯にOCNでもわりとサクッと検索できていたのに30秒くらい待ったあげく、見覚えのないエラーが出てしまいました。

tomosuke
tomosuke

パケ詰まりで通信がタイムアウトしたもよう

少し前からドコモのパケ詰まりがヤバい!とは聞いていたものの、ほんの少しの通信で済みそうなアプリでリアルにパケ詰まりを体験するとは思ってなく、ドコモはヤバい、と感じました。

tomosuke
tomosuke

外で動画再生などの大きな通信データを使う人限定だと思い込んでた

それに加え、OCNが完全にドコモへ吸収されたことにより、これまでのOCNサービスをあたかも引き継いだように見せておきながら実はかなりの改悪ですよね。OCNは3GBプランで900円くらいでしたが、ドコモ傘下では「irumo」というプランの3GBは2000円くらい。2倍です。

irumo(イルモ)のオフィシャルウェブサイトです。irumo(イルモ)のご契約を検討される方はこちらへ。
irumo.docomo.ne.jp
▲ドコモの新プラン「irumo」

ドコモの他のサービスと抱き合わせて初めて800円まで下がりますが、そのために他のサービスを追加契約するのは馬鹿らしいもの。

tomosuke
tomosuke

一瞬、筆者の中に「ドコモ品質で高速になるという期待」があったものの、その前にヒドいパケ詰まりに耐えきれず。

あと、既存のOCNユーザーは引き続き同じサービスを受けられるのだけど、新規受け付けを終了したサービスというのは一般的に長くはもちません。そうすると、いつまで使い続けられるかわからないから

tomosuke
tomosuke

こりゃあダメだ

と思いました。

移転先にnuroモバイルを選んだ理由

何社か他のMVNOサービスを見比べた結果、ソニー系列のnuroモバイルにしました。その理由は

  • だいたい同じ支払いで使えること
    • 音声通話が10円/30秒(OCNと同じ)
    • 990円で5GB(VMプラン S)
  • 回線をドコモ、au、ソフトバンクから選べる

です。

OCNにあったミュージックカウントフリーはありませんが、問題ないと判断しました。その理由は

  • 筆者のミュージックカウントフリー使用量は、一ヶ月使ってせいぜい200MByte程度

だったから。nuroモバイルはOCNとほぼ同じサービス費用で2GB多くパケットをもらえます。2GBもあれば、今までのように外出時に好きなだけSpotifyや、そもそもカウントフリー対象外のradikoも気兼ねなく使えそう、そう考えました。

あとは、使用する回線を契約時にドコモ、au、ソフトバンクから選べること。今回はソフトバンクを選びましたが、そもそもこれまで絶対の信頼を得ていたはずのドコモのモバイル回線がパケ詰まったわけですから、他2社も絶対起きないとは言えず。

OCNはドコモ「のみ」、IIJmioはドコモとauのみですから、既にpovoというauサブブランドの回線を保有する筆者には「OCNと同価格帯」で「ソフトバンク回線が選べる」のも重要でした。

MNPにかかった時間

MNPとは「モバイル(M)、ナンバー(N)、ポータビリティ(P)」の略で、要するにケータイの番号を変えることなく他社に移行する仕組みです。筆者がMNPする頃は、ごく一部の業者に限って「より簡単にMNPできる」ようになっていました(MNPワンストップ)

 大手携帯電話各社と一部のMVNO事業者らが、携帯電話会社を乗り換える際に必要な手続きを一元化する「MNPワンストップ」を5月24日に開始する。
k-tai.watch.impress.co.jp
▲インプレスの記事を引用

が、OCNもnuroモバイルもそんな対応はなく、今まで通りの手続きでMNPしました。

OCNへMNP申請するとき、MNP予約番号は申請してから「3営業日かかる」と言われたのですが、午後イチくらいにWebから申請すると、次の日の朝にはSMSでMNP予約番号が届きました。1日かかりませんでした。

その番号を使ってnuroモバイルで手続きし、2日後には新しいSIMカードが届きました。

tomosuke
tomosuke

OCNに申請して3日後にはnuroモバイルが動いていた

MNP自体は6年ぶりでしたが、思ったよりサクサクと出来てしまい「なんだ、こんなものか」と思ったものです。

nuroモバイルのMNP開通の罠(笑)

OCNやIIJmioは、新しいSIMカードが届いたら指定のフリーダイヤルなどに電話して、機械音声による対応で電話機から「契約番号みたいなもの」を入れて通信サービスを開通させます。この電話手続き後、10分くらいで開通していました。

nuroモバイルはと言うと、Webから開通日時を「予約」します。予約は2時間毎に区切られており、開通には最速でSIMカードを受け取ってから3時間くらいは見ておく必要があります。

筆者はnuroモバイルの開通仕様がわかっておらず、

tomosuke
tomosuke

予約した時間枠内で何か操作すれば、nuroモバイルのサーバーが検知して開通するんかな

と思っていろいろやった結果全然開通せず、業を煮やしてサポート窓口へ問い合わせました。すると

tomosuke
tomosuke

予約時間枠内のどこかで開通しますから、お待ちくださいって言われた

ということで待っていると、開通したらSMSと、nuroモバイルへ登録したメールアドレスに「開通しました」と連絡があるじゃないですか。説明書にはどこにもそんなこと書いておらず、ソニーグループなのに結構適当なんですよね。

tomosuke
tomosuke

と言うわけで、これからnuroモバイルに変える方はおそらく、予約枠を取ったらSMSなどを待つだけで良さそう

切り替えるタイミングについて

一般にケータイの通信費は「月末締め」です。そして日払い精算がありません。筆者は7月10日頃にnuroモバイルに切り替えました。するとOCNは10日しか使ってなくても「一ヶ月分」請求されます

でもそれは移転先の会社もわかっており、nuroモバイルは「初月無料(音声回線で通話すれば別にかかるけど)」です。おそらくほとんどのケータイ通信サービスは同様と思われます。MVNOサービスは多すぎるから調べてませんけどね…。

tomosuke
tomosuke

初月無料でない「移転先」ならば、利用者に優しくない会社だと考えて選ばないのも大切なことです

横に逸れましたが要するに、タイミングを待たずに他社に切り替えてもほぼほぼ問題ないと考えて良さそうです。

外で使った感触

ふつうに使えています。お昼時などに画像付きツイート(ポスト)したら5秒くらい待つことがありましたが、基本的にMVNOとはこういうサービスなので想定内。午後2時くらいにいろんなサイトを外で見た際はわりとサクサク読み込めました。わりと快適だった1年前くらいのOCNの感触に近いです。

お昼時を含め、外での支払いのほとんどはPayPayなどでバーコード決済していますが、安定して支払い画面が出ており問題なく使えています。

まとめ

長年使ったOCNのケータイ通信サービスを振り返りつつ、移転先にnuroモバイルを選んだ理由などを簡単に書いてみました。

nuroモバイルのアプリはケータイ番号が丸見えなど改善の余地があるものの、わりとスッキリしたUIで悪くありません。

▲筆者のスマホのnuroモバイルアプリ(ケータイ番号は伏せています)。7月に余った分のパケットが8月に持ち越されたため、5GBを超えた残量に。

OCNから他に移転するかどうか迷っている方の参考になれば嬉しいです。

それではまた