こんにちは、コンテンツクリエイターのともすけです。
筆者のメインマシンはM1 Mac miniですが、ときどきWindowsも使うのでLenovoのノートPC、ideapad330という7万くらいで買ったマシンがあります。
このPCは分解するのにちょっと手間がかかるモノの、分解してHDDを取り外せることを確認したので思い切ってSSDに置き換えることにしました。
1.なんでHDD→SSDに置き換えるの?
このPCを買うときは、まだMicrosoftが「Win10より新しいOSは出さない」宣言していたときでした。メインバージョンが上がらないのであれば、ほどほどのスペックのPCでいいやと買ったのがideapad330。
おおまかなスペックは以下の通りです。
- CPUは第八世代のi5
- メモリは8GByte
- ストレージはHDD 1TB+optaneメモリ
いまはWin11にアップグレード済みなのですが、いやぁ重い重い。裏でWindows Updateが走っていたら処理量がグンと上がり最悪に重いです。何もできなくなる。
今時の標準性能のPCは、SATAという規格でHDDまたはSSDが繋がっている(と思っている)のですが、HDDだと今ふつうに使われているSATAの性能が全然出せません。一方でSSDだと安価でもHDDよりはだいぶ速いようなので、一念発起してHDDをSSDに交換することにしました。
なお今回購入したSSDは、東芝から分離したストレージの会社「KIOXIA(キオクシア)」の480GBのモノです。知り合いが設計しているので…ってそんなことはどうでもいいですね。
2.当てが外れる
HDDをSSDに「置き換えるだけ」なら簡単なのですが、
PC組み立てとかやったことある人には「簡単」というはなしだったりします。
この場合はSSDにOSが入っていないためPCが起動できません。このとき場合に選べる方法はこんなところでしょうか。
- OSをSSDにクリーンインストール
- いま使っているHDDの中身をそっくりそのままコピーする(クローン)
PCの設定を調整するのが面倒なので後者のクローンを選びました。クローンするにはいろんなやり方があるようなのですが、筆者はクローン系のコマンドを知らないため、パッケージソフトを買うことにしました。
昔からあるブランド「HD革命」の「CopyDrive」というソフトウェアをAmazonでダウンロード購入しました。3千円ちょっとの出費です。
3.クローンに失敗
しかしこのHD革命、結論から書いてしまえば「使えない(?)有料ソフトウェア」でした。どう使えないかというと
- 処理中に何をしているのかがあまり可視化されていない
- プロセスが暴走する
買ってばかりのSSDを、USBドライブとして使える装置を使ってHD革命を動かしたのですが、いくつか設定して「コピーをスタート」させたところ、20分くらいだんまりするじゃないですか、このソフトウェアのGUI。
あれぇ〜いったい何が起きているんだろう。もしかして内部でフォーマット処理でもしているの?
不安でしたが予想は的中。20分くらい過ぎた頃に画面が切り替わり、コピーの進捗画面になりました。
ところがしばらく放置していたところ、気が付くと「書き込みエラーが起きました。続けますか?やめますか?」といったメッセージが出てきまして。どのデータが書けなかったのか判断できず、やめるボタンをクリックしました。
んんん? やめるボタンをクリックしたのに止まらないな
30分くらい待ってみました…が、止まる気配がありません。やむを得ず画面下のWindowsアイコンを右クリック → タスクマネージャーを起動しました。そして「hdcopyなんちゃら」という実行プログラムを見つけたので強制終了。
するとアプリは止まったのですが、USB接続したSSDのアクセスランプはずーっと点滅。そう、プロセスが暴走していたのです。
もしかして終了のさせ方が悪かったのかも…と、今は思ったり
通常Linuxなどでは、プロセスが暴走していてもkillコマンドを叩くことでプロセスを止められるのですが、Windowsはそのへん十分な制御ができていないのかもしれません。
Windowsを再起動させようとしても延々と待たされてしまい、結局泣く泣くUSBケーブルを外して「物理的」にSSDを外したところ、Windowsも再起動できました。
OSもこの暴走プロセスを止められずに再起動が進まなかったみたい
クローンを取るのは無理かな?と思い、寝る前に手動でディスクフォーマットをかけて置いておきました。
4.結局クリーンインストールへ
朝起きてPCをみると、蓋を閉めていてもスリープしない設定にしていたのにOSがスリープに入っていました。ACアダプタを繋げていたので、勝手にスリープしないはずなのだけど。フォーマット中にディスクのランプが点滅していたのも止まっていました。
PCを起こしてみると、なんとフォーマット進捗が0%から進んでいませんでした。
あちゃーこりゃダメだ
このフォーマットはdiskpartというOS付属ツールで実施していましたが、やむを得ずCtrl+Cで止めたモノのやはりディスクの点滅は止まらず。すこし待ってもやはり変わらないので、今回二度目の「強制的にUSBケーブルを外す」という最終手段へ。
あーあ、2回も変な切断しちゃったから買ってばかりのSSD、壊れたかなぁ
手動でディスクフォーマットができないってほぼほぼ経験がなく。どうしようかなぁもう一台SSDを買うかなぁなんて考えていましたが、その前にダメ元でやりたいことがありました。
そうだ、OSのインストーラーならディスクの状態をみて適切にフォーマットなどをしてくれるのでは。
そこでやったことは次の通りです。
- Microsoftのサイトから、USBメモリにインストーラーを入れるツールを持ってきてWin11をインストールするためのUSBメモリを作る
- PCの電源を一度落とし、USBメモリを挿してから「USBブート」させる
Microsoftのサイトはこれを見ています。正規サイトです。
上の絵の矢印のところからダウンロードしたプログラムで、USBメモリにWin11のインストーラーが準備できます。詳しくは上の「Windows11のインストールメディアを作成する」の作業を開始する準備のところをご自分で展開して読んでくださいね。
なお筆者の環境では、Win11のインストーラーが入ったUSBメモリをPCに挿して起動したとき、水色の画面が出たままとなりました。例外が起きて落ちるときのブルースクリーンとは違う雰囲気。数分放置するとPCが勝手に落ちました。
ん、USBメモリから起動する設定になってなかったか
と思って、次の起動時には電源入れると同時にF1キーを連打してBIOSメニューを出そうとしました。なおF1キー連打はLenovoのサポートページに書いてあったモノ。
しかし結果的にはBIOS画面に遷移しないモノの、無事Win11のインストール画面になりました。このとき以下のことをしたのですが、記憶で書いていることと画像を撮り忘れたのでおおざっぱでゴメンナサイね。
インストーラーの画面で
- 認識されているSSDを一度消す(パーティションを消す感じ)
- それから登録ボタン(だったかな)を押す
- Windowsが推奨のパーティションを切ってくれる(3つのパーティションができた)
というような手順を踏んだ後は、サクサクと進みました。
なお、OSのライセンス認証はMicrosoftアカウントでログインした時点で正規のモノとして認識されていました。ですのでプロダクトコード(20桁くらいの文字列)を入れていません。
また、OSインストールの過程で「どのようにインストールするか」という選択肢が出たのですが、OneDriveから以前のマシン環境を引き継ぐを選びました。もう1つは新規インストールでしたが、以前のマシン環境を引き継いだからOSのライセンス認証が通ったのかも知れません。
このあたりはご注意ください。
5.まとめ
HDDのクローンをSSDに作るのは失敗したので結局、クリーンインストールすることになりました。クローンに使った「HD革命 CopyDrive(有償)」は、今回の使い方においてはイマイチでした。あぁ3千円。
クリーンインストールしたため、以下については目をつむることにしています。
- Lenovo独自部分の制御ができない(タッチパッドのスクロールとか)
(追記:2022/08/03)Lenovo VantageというLenovo PC用の管理ソフトがあるのですが、これがMicrosoftのアプリストアに置かれていたので持ってきたら、元々あった専用設定が適用できました。ナイスしごと!Lenovo。 - 元のHDDから必要なデータは、別途USBなどを経由して取り込む必要がある
あんなにチンタラ動いていたPCが目覚ましいまでにサクサクと動いていますが、まだほとんどアプリを入れていないことなどが影響しているかも知れません。それでもSSDになったことで、ストレージ周りは十分に高速化されたので、しばらくこれで様子を見たいと思います。
あ…基板に付いているoptaneメモリはどうしよう。外した方がいいのかな。
それではまた
6.おまけ HD革命 CopyDriveの画面
PC画面をスマホカメラで撮影したので画質悪くてゴメンナサイね。あと、最初のメニュー画面を撮ってなくて、2画面目からの画像になります。